幹細胞とエクソソーム、プラセンタの違い

幹細胞とエクソソームについて

幹細胞は、未分化の状態で色々な物になれる元の細胞と言われ、若返りを実現するようなものを分泌していると考えられ、注目されています。その分泌している物質のうち、主に若返りを実現してくれるような情報を持つのが、エクソソームと言われています。現在、医療や化粧品・食品応用されて関心を集めています。

エクソソームとは、細胞から分泌される直径50~150nmの物質で、幹細胞に含まれており遺伝子情報の保護やタンパク質の合成などの細胞内での働きを担います。細胞間のコミュニケーションを助ける役割があり、細胞の成長、修復、免疫応答などを調整していると考えられています。

エクソソームとプラセンタの違い

「エクソソームとプラセンタって、どっちがいいの?」このような質問を受けます。

エクソソームは幹細胞が放出する、主に若返りを実現してくれるような情報を含んだ物質です。
一方、プラセンタは、胎盤由来の様々な種類の細胞が含まれており、その中の一部として幹細胞が含まれています。また、プラセンタは幹細胞や成長因子のみではなく、その他アミノ酸、ペプチド、ビタミン、ミネラル、酵素など「1つの生命を育てる様々な情報物質と栄養素」を多く含有している素材です。

どちらも食品や化粧品では、求められる作用が一部似ていますが、アプローチが違う物質と素材になります。 エクソソームとプラセンタの違いを簡単に説明するなら、幹細胞や成長因子を含むプラセンタにエクソソームが自然含有されているということです。そのことからもプラセンタは赤ちゃんを育てる神秘の栄養として古くから注目・利用され、私たちの身体全体を作り、育む有用成分の凝縮素材だと言えます。

エクソソームに「効果がない」と言われる理由とは

プラセンタと同じく、エクソソームについても品質が不十分な場合、効果が期待できないと言われています。
原料や製造工程、そして保管方法、輸送中の取り扱いなどが適切でないと、機能が損なわれる可能性があり、品質管理が厳格でない場合、効果が不十分になることが考えられます。

エクソソームは新しい発見であり、専門的にもまだ未知な部分が多い素材と言われています。したがって導入方法などにも誤解が生じる可能性があります。まだ十分な研究論文や臨床データが存在していないことも原因の1つなのかもしれません。そのため、効果が確立されていないとされることがあるようです。

エクソソームの研究はまだ始まったばかりで、今後の開発や臨床応用に向けた研究が進められています。